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東本願寺が毎月発行している『真宗』という機関誌があります。その中に「今月のお寺」というコーナーがありますが、昨年の会館設立20周年の頃にインタビューを受け掲載されました。



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「今月のお寺」



岩手真宗会館

岩手県盛岡市に、大谷派直属教会である岩手真宗会館(主管者・陵木仙台教務所長)があります。この施設は1890(明治23)年、盛岡市六日町に「盛岡説教所」として始まったものですが、1987(昭和62)年に、現在地の盛岡市東仙北二丁目に移転され、岩手真宗会館として再出発したという経緯を持ちます。

 この会館で、4月14,15日の両日にわたり、「若い世代と社会に<浄土真宗>を手渡そう」をテーマに開設20周年の記念事業が行われました。14日の夜、市内の盛岡劇場で、劇団・希望舞台による水上勉作「釈迦内柩唄」(しゃかないひつぎうた)が上演され、500人の観客を感動の渦に浸らせました。また、翌15日には会館で、仙台教務所長である陵木主管者の導師によって慶讃音楽法要を勤修。功労者表彰があり、午後からは、丸田館長によって「歴史に責任を負う仏道へ」と題する記念講演が行われました。

 真宗会館の最大の特徴は、会館設立の主旨に賛同した法人や個人を会員として運営されているということで、この運営形態は盛岡説教所以来のことだといいます。

 会館では、館長の丸田善明氏(宗通寺住職)やスタッフの方々によって様々な教化事業が企画運営されていますが、課題発見・大衆参加をテーマに、音楽法要で勤修される報恩講、伊東慧明師による大経講座(年1回の講座と、講義録による毎月の輪読学習会)、真宗写経塾、仏教讃歌の集い、市民仏教セミナー、面接や電話での信仰相談など、多岐にわたって活動を展開。現代の宗教問題に応える目的で03年に設立された「現代宗教研究所」(菊池和男所長)では、研究員による研究活動のほか、「〈靖国〉という宗教」などのテーマで、公開シンポジウムを行っています。

 こうした取り組みについて、丸田館長は、「活動を展開して来ることができたのは、会員、岩手県内各寺の住職・門徒会員、それに、宗派を超えた教育界・経済界など、多くの方々が支えて下さったたまものであり、また、このような出会いを成り立たせたのは、ただ〈親鸞〉という名であったと思う」と語っています。

 「お寺という場は、聞法の道場である」という言葉があります。私は岩手真宗会館を知って、開設以来保ち続けられてきてる大谷派という枠を超えた運営の形に驚きを感じました。お寺とは私にとっていったい何だろうか?と、改めて考えさせられ、同時に〈門徒〉の意味についても、問いを投げかけられているように思いました。
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